2017年04月27日

クラフトフェアまつもと出展のお知らせ

松本市・あがたの森公園で行われる「クラフトフェアまつもと」に出展させていただきます。

日時:5月27日(土)11:00〜17:00、5月28日(日)9:00〜17:00
あがたの森公園 長野県松本市県3-2102-4

近隣には駐車場がなく、車も混みあっていますので、公共交通機関でのご来場がおすすめです。

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今年も貸テントでの出展になりますので、正確な場所は当日本部近くのマップに掲示されます。
場所が分かり次第こちらにも掲載するつもりです。

皆さまのお越しをお待ちしています。


※5月27日 追記
あがたの森食堂の西側に出展しています。


ベルカ
posted by ベルカ at 08:18| お知らせ

2017年03月10日

展示会のお知らせ

展示会のお知らせです。

3月23日より、山形村のアイシティ21にて開催される「第11回 木のあるくらし展」 に出展いたします。


【会場】アイシティ21 1階モール (長野県東筑摩郡山形村7977 お問い合わせ:0263-98-4521)
【会期】3月23日(木)〜28日(火)  営業時間 10時〜20時  最終日19時まで
【主催】木のあるくらし展実行委員会・信州木工会


ベルカでは、ダイニングセットやソファなどを展示・販売予定です。
お近くにお越しの方は、どうぞお立ち寄りください。

ベルカ
posted by ベルカ at 22:21| お知らせ

2017年03月02日

遠藤周作

毎月1日は映画が安くみられる日ですが、先日ちょうどお休みと重なったので、「沈黙」を観てきました。

母がなぜか遠藤周作を好きだったらしく、我が家にもいくつか本があったのですが、エッセイばかりで小説はあまり読んだことがありませんでした。
エッセイを読む限り、悪ふざけばかりしている変なおじさん、という感じだったのですが、小説のほうはキリスト教を題材にした重いテーマのものが多く、「沈黙」も昔読んだときはよく分からず挫折してしまいました。
年をとってから読み直してみたところ、キリスト教という大きいテーマだけではなく、出てくる人たち一人ひとりの弱さや葛藤が伝わってきて、人間の心を書いた話として面白く読むことができました。

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原作本

その「沈黙」が外国人によって映画化されるということで、監督がマーティン・スコセッシであるとか、日本人の有名な俳優さんも大勢出るとか、色々な意味で楽しみにしていました。

実際に見てみたところ、思ったより原作に忠実なのにびっくりしました。
日本人の俳優さんは日本語でしゃべる場面も多かったのですが、全く不自然でなく、セリフにだいぶ日本人スタッフや俳優さん自身の手が入っているのではないかと思われました。
また、外国映画で日本文化を描くと、なんだかおもしろいことになってしまうことが多いと思うのですが、変に日本っぽさが強調されるようなこともなく、映像としてすんなりと入ってきました。
そういった部分は監督がだいぶ気を使ったのではないかと思います。

俳優さんたちについては、あの人がこんなところに!みたいな感じで楽しめる部分もありましたが、特にすごいなあと思ったのは塚本信也とイッセー緒方の演技です。
塚本さんは観終わってからこの人だったかと気づいたくらい役にはまっていたし、イッセーさんはまさに怪演、という感じで築後守のしたたかさとかいやらしさを出していました。

作品としては結末が若干違う印象を受けたこともあり、小説のほうが心に残りましたが、とても丁寧に作られた映画だなあと思いました。

N
posted by ベルカ at 15:50| 日記

2017年01月29日

上映スペースのためのテーブル

2017年はベルカを開業して10周年を迎え、11年目に入ります。
まだ達成できていない目標が多くありますが、応援していただいたお客様や関係者の支えでこれまで続けてこられました。
今後ともベルカをよろしくお願いいたします。

昨年の話になりますが、民俗学系の映画を製作されているささらプロダクションさんから、上映スペースに設置するテーブルを大小複数台オーダーいただきました。
既存のイージーチェアの高さに合わせたテーブルの設計ということもあり、事前に現場へお伺いさせていただき採寸をしたり協議しながら1センチ単位で各々のテーブルのサイズを検討していきました。

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天板は何枚かの板をはぎ合わせて作りますが、今回は運よく幅広のチェリー材を多く入手することができたので、全てのテーブルを3枚ハギで製作することができました。
1枚板のテーブルが最も素晴らしいとは言いませんが、はぎ合わせる枚数が少ないほど無垢材特有の存在感や表情の豊かさは増していくと思います。

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板をはぎ合わせる際には、互いの板に溝を掘って「雇いサネ」という木を入れる「雇いサネはぎ」をしています。
今回雇いサネにはウォールナットを使いました。

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仕上がった状態のテーブルです。強度を増すための雇いサネが黒いポイントとして意匠的に表れています。雇いサネのような根拠があるデザインが個人的には好きです。

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はぎ合わせて接着をしているところ

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↑は脚と脚をつなぐ幕板という部材で2方向から脚に差し込まれます。
テーブルのサイズに合わせて脚の太さを変えているため、テーブルごとに構造は少し違います。
大きなテーブルであったり、太い脚で長いホゾが作れる場合はこのように2枚ホゾにすることが多いです。

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当然、脚の中に入ってしまえば見えない部分です。

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それほど大きくないテーブルで細い脚の場合だと長いホゾが作れないため、↑のように脚の内部でほぞ同士を組む構造にしています。

完成したテーブル↓
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サイズ:2400×800高さ660ミリ ブラックチェリー材 ウレタン塗装
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ベルカではテーブルに関してはウレタン塗装をお勧めしています。
ウレタン塗装であってもオイル塗装のような濡れ色っぽい質感を出す特殊な塗装方法をしています。


大深
posted by ベルカ at 18:09| 家具製作

2016年12月21日

折敷とスツールA

前回の続きで、スツールbst-2についてです。
これはベルカを開業したての頃、あるお客様からのオーダーがきっかけで開発した商品です。

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スツールbst-2

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まずは角材の状態の脚にホゾ穴をあけます。丸脚なので↓の写真の貫(脚と脚とを繋ぐ部材)が数ミリほどそのまま脚の中に入る穴を開け、さらにそこからホゾが入る穴を開けます。精度良く加工すれば強度的には強いです。

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次に貫にホゾ加工をします。脚の割れ防止や強度的な理由から2段にしています。

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このように加工して貫同士をクロスさせると

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このようになります。クロスさせている部分はクリ小刀を使い綺麗につながって見えるように削り合わせます。

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ホゾ穴を開けた角脚を丸脚に加工します。
旋盤というロクロのような回転する機械を使い、高速回転する脚材に専用の刃物を当てて削っていきます。
昔はホゾ穴が空いたままの材を旋盤で削ると失敗して台無しにすることもありましたが、数をこなして慣れたので今はもう失敗することはありません。
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丸脚に貫を差し込むとこのようににつながります。

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↑接着した状態。ちなみに、このクロスさせる構造はそこまでの強度はないので、最終的に座面に埋め込んだ専用のナットに向かって貫の下側からボルトで接合することで強度を保っています。スツール以上の高さや大きさがある物には別の構造で作る必要があります。

ここからが少し手間のかかる作業です。
座面はお尻になるべくフィットするように湾曲しています。
脚と貫のセットは座面の裏側に接合されるので、脚貫の上部は座面裏の曲面にぴったり合うようにしなければいけません。
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最終的な仕上がりはこのようになります。

脚と貫の上部は計算上出した角度であらかじめ角度をつけて切り落としていますが、現物にあてがうとまず合っていません。
そこで座面裏に荒い番手のサンドペーパーを貼り付けてゴシゴシと脚貫セットを削っていきます。この作業が地味に時間がかかります。
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何かもっと効率的な方法がないかと作るたびに考えますが、今のことろこのやり方にしています。

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座面の曲げ木加工では自作の木型を使いプレスして作ります。
年々改良してきたので最近は精度が出る木型になってきました。

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次に座面作りです。ベルカでは縫製がなければ椅子張りもやっています。
座面はファブリック張りで、内部には2種類のクッション(当たりが柔らかい素材と耐久性がある素材)を張り付けています。
↑の写真では専用の接着剤を塗ったところなので青い色がついています。


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座面表側に先ほどのクッション材を張り付けてひっくり返した状態

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椅子生地を張った座面裏側。楕円形で曲面がきついので裏側にシワが出ないよう布のひっぱり具合を調整しながら溝にタッカーの針を打っていきます。タッカーの針が見えると残念なのでロープを回してきれいに仕上げています。

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ウォールナットでの作例。
今回作ったスツールは初期の作品であまり効率的でない構造をしています。
時間をかけている部分は見えないところばかりでパッと見では特徴のないシンプルなスツールです。
最近はもう少し手間をかけている部分がお客さんに伝わる製品にしなければと意識が変わりました。

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お送りしたところ折敷ともにとても喜んでいただけました。


大深
posted by ベルカ at 09:39| 家具製作
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