2012年04月03日

文楽の本

先日、東京に出かける用事があったたので、久々に神保町で古本屋めぐりをしました。

気合を入れて神保町に行くと何も収穫がないことが多いのですが、今回はついでだったせいか欲しい本がたくさん見つかりました。


『カラー文楽の魅力/淡交社刊』裏表紙。

文楽の演目から舞台裏まで基本的なことが解説された本です。
1974年発行の本ですが写真が盛りだくさんで読みごたえがあります。

もう1冊は文楽に使われる人形の頭部ばかりを載せている本。


文七、娘、老女方(ふけおやま)など定番のかしらのほか、1回きりの公演で使われた珍しいかしらも掲載されています。

文楽ならではといえるのが「ガブ」と言われる変化のかしらです。きれいな女の人の顔が、糸を引くと目が金色に、口元は歯をむいた恐ろしいものになるのが有名ですが、鬘の下から顔に向かって面がかぶさり、狐に早変わりするものもあります。

ガブ以外にも特殊な仕掛けをしたものがいくつかありますが、笑ってしまったのが「丁稚」のかしらで、鼻から鼻水が飛び出してくるというもの。鼻水というより、鼻の穴に2本鉛筆を挿しているように見えます。

驚いたことに、外国人のかしらも作られたことがあるそうです。
本に載っていたのは昭和30年代に上演された「ハムレット」のためのかしらで、ハムレット、オフィーリアなどおなじみの登場人物が作られています。
いちおう彫が深かったり鼻が高かったりするのですが、なんとなく日本風なのが面白いです。
苦労して作ったにも関わらず不評に終わり、その後二度と上演されなかったと書いてありますが、今の時代なら見に行きたい人も結構いるのでは、と思います。

先日公演に行ったときは遠くからしか見られなかったのですが、やはりかしらがよく見えないと文楽の醍醐味は味わえないように思いました。
今年も文楽公演を見に行けるといいなあと思います。

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posted by ベルカ at 18:23| 日記
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