2016年07月20日

猫の島

先日、岡山からフェリーに乗って男木島というところに行ってきました。

男木島はのら猫が増えすぎて住民を超える数になってしまい、すべての猫に不妊手術をするとのことで最近話題になった島です。

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高松〜男木島のフェリー。

岡山の玉野港から男木島へは、高松を経由して約2時間弱。
玉野〜高松間のフェリーでは、うどんが食べられたり、お風呂に入れたり、酔わない人には楽しい船旅です。

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フェリーから見える男木島。

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男木島はアートにも力を入れているらしく、島内に様々な作品を展示したスポットがあるようです。

まずはフェリー乗り場から比較的近い豊玉姫神社を目指すことにしましたが、坂が急なうえ、ものすごい暑さで、ちょっと歩くだけで汗だくになります。

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豊玉姫神社。

神社につくまで猫に会うことはなかったのですが、日陰ですずしいせいか、神社の守り神のような猫がいました。
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顔が般若の猫。

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近くにいた兄弟っぽい猫。

彼らは完全に野良なので、ちょっと触ろうとすると血が出るほどたたいてきます。


猛暑のせいか思っていたほどたくさんではありませんが、歩くとちょこちょこ猫に出くわします。
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男木島の猫たちが増えた原因の一つは観光客の餌やりだそうです。なので注意を促すこのようなポスターが貼られています。

港に戻ると、どうぶつ基金という団体の方が、地域猫を増やさないための活動についてPRしていました。
冒頭の看板にある「さくらねこ」というのは、不妊手術をしたしるしを耳に入れた猫のことだそうです。
この方たちは全国各地でTNR(捕まえて不妊手術をして戻す)という活動をしていて、そのおかげもあって猫の殺処分件数は劇的に減ったそうです。

うちの近所にも野良猫がたくさんいて、ついこの間はその中の誰かが家の裏に子猫を生んでしまいました。
基本的に野良猫には関わらないことにしているのですが、赤ちゃんとはいえ生き延びたらまた子供を産むので、やむを得ず保護しました。
この子たちは必ず不妊手術をしてくれる方に譲ろうと思っているので、少しは野良猫を減らす手伝いができたかなあと思っています。

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野良出身ですが、人慣れしてとてもいい子です。
室内で大事に飼っていただける方を探しています。
いい人にもらわれるとよいです。
(追記:子猫たちはすべてもらってくださる方が決まりました。)


N
posted by ベルカ at 21:54| 日記

2016年07月05日

ダイニングチェアbcd-3

先日、ダイニングチェアbcd-3を県外のお客様のお宅に納品してきました。

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この椅子はウィンザーチェアという17世紀からあるタイプの椅子で、ほとんどの部材が旋盤(ロクロのような機械)で作った棒で構成されているのが特徴です。

途中から写真を撮ったので、最も手間のかかる座面を彫る過程は紹介できません。
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大雑把な工程ですが、まずは座面用の厚い板に型板を使って墨付けをし、スピンドルという背もたれの棒が入る穴や脚が入る穴をドリルで開けます。一本ずつ角度が違うので間違えないように慎重に開けます。

次に座面を専用の反り鉋で彫り、外周を成形したりします。上の写真は脚を打ち込んで接着した後です。
脚は座面の下から差して込んで、ホゾを貫通させた状態で座面の上からクサビを打ち込んでいるので脚が抜けにくい構造です。
完成すれば、クサビは↓の写真のようにアクセントになります。
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↑スピンドルという部材。この椅子は座面以外全ての部材にあえてカンナの削り跡をつける仕上がりにしています。
ベルカで作っているほとんどの製品はツルツルになるまで時間をかけて研磨した物が多いので、意外とこういったタイプの仕上がりのほうが手間としてはかなり楽です。

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背もたれの一番上に着く笠木という部材にドリルで穴あけをしています。座面に開けた穴とは角度が違います。
初めて試作をした際には、何か色々と慣れない数式を使って角度を導き出した覚えがあります。

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笠木への穴あけが終わったら、仮組みをします。

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仮組して問題が無ければ先ほどの笠木を成形します。これも小ガンナや南京鉋を使って削り跡を残しつつ滑らかな曲線に仕上げます。

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↑組み終わってオイルで仕上げた状態。
この椅子はクッションを敷かなくても疲れないというコンセプトの元に試作を重ね完成しました。
お尻と腰へのフィット感には自信があります。工場には試座用の椅子を常時用意していますのでダイニングチェアを探されている方はどうぞお気軽にご連絡ください。


大深
posted by ベルカ at 21:27| 家具製作
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