2016年07月05日

ダイニングチェアbcd-3

先日、ダイニングチェアbcd-3を県外のお客様のお宅に納品してきました。

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この椅子はウィンザーチェアという17世紀からあるタイプの椅子で、ほとんどの部材が旋盤(ロクロのような機械)で作った棒で構成されているのが特徴です。

途中から写真を撮ったので、最も手間のかかる座面を彫る過程は紹介できません。
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大雑把な工程ですが、まずは座面用の厚い板に型板を使って墨付けをし、スピンドルという背もたれの棒が入る穴や脚が入る穴をドリルで開けます。一本ずつ角度が違うので間違えないように慎重に開けます。

次に座面を専用の反り鉋で彫り、外周を成形したりします。上の写真は脚を打ち込んで接着した後です。
脚は座面の下から差して込んで、ホゾを貫通させた状態で座面の上からクサビを打ち込んでいるので脚が抜けにくい構造です。
完成すれば、クサビは↓の写真のようにアクセントになります。
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↑スピンドルという部材。この椅子は座面以外全ての部材にあえてカンナの削り跡をつける仕上がりにしています。
ベルカで作っているほとんどの製品はツルツルになるまで時間をかけて研磨した物が多いので、意外とこういったタイプの仕上がりのほうが手間としてはかなり楽です。

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背もたれの一番上に着く笠木という部材にドリルで穴あけをしています。座面に開けた穴とは角度が違います。
初めて試作をした際には、何か色々と慣れない数式を使って角度を導き出した覚えがあります。

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笠木への穴あけが終わったら、仮組みをします。

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仮組して問題が無ければ先ほどの笠木を成形します。これも小ガンナや南京鉋を使って削り跡を残しつつ滑らかな曲線に仕上げます。

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↑組み終わってオイルで仕上げた状態。
この椅子はクッションを敷かなくても疲れないというコンセプトの元に試作を重ね完成しました。
お尻と腰へのフィット感には自信があります。工場には試座用の椅子を常時用意していますのでダイニングチェアを探されている方はどうぞお気軽にご連絡ください。


大深
posted by ベルカ at 21:27| 家具製作
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