2016年04月30日

工芸の五月 企画展のお知らせ

5月21日より塩尻市の「galle_f」で開催される企画展に参加いたします。
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「古材で遊ぶ〜old materials work」

小久保 隆司  陶房白露(陶・木工)
大深 靖之     BELKA(木工)
藤牧 敬三     Style Galle (木工)
cozy dot.     (写真)

期日:2016.5.21(金)〜5.29(日)10:00〜18:00
場所:galle_f(クラフトギャラリー ガレ・エフ)
アクセスはこちらをご覧ください。

ベルカからはテーブルベンチ、ペンダントライト、壁掛け時計など3点展示いたします。
どうぞお越しください。

ベルカ

posted by ベルカ at 21:11| お知らせ

2016年04月21日

コーヒーをつくる人たち

先日、映画の日に時間があったので、ひさしぶりに東座さんで「A FILM ABOUT COFFEE」という映画を見てきました。

最近は何度目かのコーヒーブームだそうなのですが、この映画は「スペシャルティーコーヒー」とか呼ばれる特別な一杯に関わる人たちを追ったドキュメンタリーとなっています。

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お店でコーヒーを淹れる人たちの様子も描かれていますが、同じくらい重点を置かれているのがコーヒーを栽培する人たちの作業風景です。
収穫されたコーヒーの実から私たちが見慣れたコーヒー豆になるまでには、現地の人の手作業が必要で、今でも機械化するのは難しいのだそうです。
コーヒー豆をつくる人、選ぶ人、焙煎する人、様々な人の手を経てやっとコーヒーを飲むことができることに、あらためてびっくりしました。

この映画ではいろいろな国の人が出てきますが、日本人とコーヒーの意外な関わりも発見しました。
サイフォン式コーヒーの器具は、原理を発見したのは外国の人なのですが、現在多く使われているものは日本人が開発したものなのだそうです。このへんについては映画ではさらっと語られていたので、詳しく調べてみたいなあと思いました。

また、たくさんのコーヒーショップオーナーやバリスタが紹介される中で、伝説の喫茶店として紹介されるのが、今は閉店してしまった表参道のお店。
お客さんに合わせてカップを選ぶという細やかな気遣いや、きっちりと手順を踏んだ無駄のないコーヒーの淹れ方が日本人らしく、とくに外国の人には崇高なものに映るのかもしれません。

塩尻にもおいしいコーヒーを飲むことができるお店があり、そこで買った豆でコーヒーを淹れるのが最近の楽しみの一つになっています。
いちいち豆を挽いて一杯ずつ淹れるなど面倒くさくて以前は考えられませんでしたが、慣れると苦ではないし、淹れ方によって味が変わるのも面白いです。
こんどは豆が栽培された国に思いをはせながらコーヒーを味わってみようと思います。

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posted by ベルカ at 19:00| 日記

2016年04月01日

ソファbs-4

神奈川県のお客様からご注文をいただいたソファbs-4を製作しています。
このソファは厚い無垢材から削り出したアームが特徴です。
お客様には実際にこのソファに座っていただき、アームの滑らかな手触りを気に入られてご注文となりました。

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ソファbs-4

現在そのアーム部分を製作し終わったところです。
そのあたりの工程について具体的にご紹介します。

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まずは角材の状態でホゾ、ホゾ穴の仕口加工(木組み)をし、おおよその形まで粗く削り出します。
上の写真は仮組みの状態で、各部材同士がしっかりと接合されていますが、まだ接着していません。
この状態から下の写真くらいまで粗削りしてから接着します。

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脚の四角い部分を丸くしました。
まだ段差がありますが、このぐらいで接着してしまわないと圧締した時に若干ずれてしまい最終的に滑らかに繋がりません。
半日〜1日間の圧締後、内部の接着剤が乾いたら小刀や鉄工やすりを使って部材同士の境界線を滑らかに繋げていきます。

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アームの裏側部分です。こちらは段差をつなげる前です。

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滑らかにつながりました。

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アームの表側。南京鉋で削っているところです。

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サンドペーパーの#240までかけた状態

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前脚と後脚をつなぐ貫という部分

目立たない場所ですが、これらの接合部分の作業は手間のかかる仕事です。
ここがいいと思って買っていただくお客様はいないと思いますが、触ってみてなんとなくいいと感じていただければいいなと思います。


大深
posted by ベルカ at 00:19| 家具製作
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