先日、映画の日に時間があったので、ひさしぶりに東座さんで「A FILM ABOUT COFFEE」という映画を見てきました。
最近は何度目かのコーヒーブームだそうなのですが、この映画は「スペシャルティーコーヒー」とか呼ばれる特別な一杯に関わる人たちを追ったドキュメンタリーとなっています。
お店でコーヒーを淹れる人たちの様子も描かれていますが、同じくらい重点を置かれているのがコーヒーを栽培する人たちの作業風景です。
収穫されたコーヒーの実から私たちが見慣れたコーヒー豆になるまでには、現地の人の手作業が必要で、今でも機械化するのは難しいのだそうです。
コーヒー豆をつくる人、選ぶ人、焙煎する人、様々な人の手を経てやっとコーヒーを飲むことができることに、あらためてびっくりしました。
この映画ではいろいろな国の人が出てきますが、日本人とコーヒーの意外な関わりも発見しました。
サイフォン式コーヒーの器具は、原理を発見したのは外国の人なのですが、現在多く使われているものは日本人が開発したものなのだそうです。このへんについては映画ではさらっと語られていたので、詳しく調べてみたいなあと思いました。
また、たくさんのコーヒーショップオーナーやバリスタが紹介される中で、伝説の喫茶店として紹介されるのが、今は閉店してしまった表参道のお店。
お客さんに合わせてカップを選ぶという細やかな気遣いや、きっちりと手順を踏んだ無駄のないコーヒーの淹れ方が日本人らしく、とくに外国の人には崇高なものに映るのかもしれません。
塩尻にもおいしいコーヒーを飲むことができるお店があり、そこで買った豆でコーヒーを淹れるのが最近の楽しみの一つになっています。
いちいち豆を挽いて一杯ずつ淹れるなど面倒くさくて以前は考えられませんでしたが、慣れると苦ではないし、淹れ方によって味が変わるのも面白いです。
こんどは豆が栽培された国に思いをはせながらコーヒーを味わってみようと思います。
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