昨年の夏頃のことですが、あるお客様から仏壇製作のお問い合わせをいただきました。
これまで仏壇を作ったことがなく、最初はお引き受けするかどうか少し迷いました。
話をお聞きすると、お客様が探されている仏壇はいわゆる伝統的なタイプのものではないとのこと。既存の造り付け家具内に設置し、お部屋の雰囲気に溶け込むものを希望されているので、それであればこれまでの応用がきくと思いお打ち合わせをさせていただきました。
工場にある在庫の家具をご覧いただいたところ、形については全面的に任せていただくことになり、ご予定も変更してかなりのお時間を頂くことにもご了承いただけました。
設計するにあたり、仏壇についてほとんど知識がなかったので、まずは一般的な仏壇の機能などを調べることから始めました。
幸い、普段から仏壇を作っている腕の良い職人が友人にいるため、彼に技術的なことや様式の事など色々と相談に乗ってもらい進めることができました。
以下は製作途中の写真です。

本体は隠し蟻という技法で接合しました。

左の写真から右の写真のように組まれます。一度組んで接着してしまえば隠れて見えない部分ですが、内部のアリ組みがゆるいと外側に隙間ができるし、なにより強度的に意味がありません。
逆にキツすぎると板が割れてしまうのでそのさじ加減が難しいのです。

接着前の仮組みの状態

ダウンライト用のスイッチは欄間の裏の目立たない場所に取り付けます。
電気の配線は普段滅多にやらないので試行錯誤しながらでした。
今回特に時間がかかったのは折れ戸と一体になった取っ手です。

仏壇の顔なのでアクセントになる必要はあるけれど、あまり大げさな感じにはしたくありません。指にフィットするように原寸大で試作を重ねました。

出来上がった仏壇
光背に使ったイタヤカエデは杢が出ているものを選んだのでライトをつけた時に絹目のように輝きます。
これまで仏壇を作ったことがなく、最初はお引き受けするかどうか少し迷いました。
話をお聞きすると、お客様が探されている仏壇はいわゆる伝統的なタイプのものではないとのこと。既存の造り付け家具内に設置し、お部屋の雰囲気に溶け込むものを希望されているので、それであればこれまでの応用がきくと思いお打ち合わせをさせていただきました。
工場にある在庫の家具をご覧いただいたところ、形については全面的に任せていただくことになり、ご予定も変更してかなりのお時間を頂くことにもご了承いただけました。
設計するにあたり、仏壇についてほとんど知識がなかったので、まずは一般的な仏壇の機能などを調べることから始めました。
幸い、普段から仏壇を作っている腕の良い職人が友人にいるため、彼に技術的なことや様式の事など色々と相談に乗ってもらい進めることができました。
以下は製作途中の写真です。

本体は隠し蟻という技法で接合しました。


左の写真から右の写真のように組まれます。一度組んで接着してしまえば隠れて見えない部分ですが、内部のアリ組みがゆるいと外側に隙間ができるし、なにより強度的に意味がありません。
逆にキツすぎると板が割れてしまうのでそのさじ加減が難しいのです。

接着前の仮組みの状態

ダウンライト用のスイッチは欄間の裏の目立たない場所に取り付けます。
電気の配線は普段滅多にやらないので試行錯誤しながらでした。
今回特に時間がかかったのは折れ戸と一体になった取っ手です。

仏壇の顔なのでアクセントになる必要はあるけれど、あまり大げさな感じにはしたくありません。指にフィットするように原寸大で試作を重ねました。

出来上がった仏壇
光背に使ったイタヤカエデは杢が出ているものを選んだのでライトをつけた時に絹目のように輝きます。
この仏壇は高い位置に設置するため、通常仏壇内部にあるスライド式の膳引き(火立てなどを置く部分)を仏壇の一番下の台輪という部分に配置しました。これはお客様のアイデアです。
また、仏壇の扉は普段開いたままの状態なので、本体の両脇(扉で隠れる部分)に別途小物入れの棚を設置し有効利用することにしました。
HPにも掲載しました。→(http://belka-kagu.com/product/cabinet/odalt/odalt.html)
納品した際にはこれまで経験がないほど喜んでいただき、この仕事をやっていて良かったと久々に思うことができました。
オオフカ
また、仏壇の扉は普段開いたままの状態なので、本体の両脇(扉で隠れる部分)に別途小物入れの棚を設置し有効利用することにしました。
HPにも掲載しました。→(http://belka-kagu.com/product/cabinet/odalt/odalt.html)
納品した際にはこれまで経験がないほど喜んでいただき、この仕事をやっていて良かったと久々に思うことができました。
オオフカ