2015年12月06日

ジャズ喫茶

映画のレイトショーを観に行く時や、友人と夜の松本散策をするときなど、たまにですがエオンタというジャズ喫茶に行くのを楽しみにしています。
この店に初めて足を踏み入れたのは1年くらい前で、ジャズ喫茶自体入ったことがない事と、なんとなく入りづらそうな先入観があって存在は知りつつも足を向けずにいました。

 
いざ入ってみると、想像していたような玄人向けの堅苦しい雰囲気ではなく気軽にふらっと入れそうな感じでした。会社帰りのサラリーマンの方が独りで来てゆったり過ごしているのも見かけたことがあります。
店主さんも気さくに相手をしてくださるし、コーヒーやパスタもおいしいので酒が飲めない人でも楽しめる場所ではないかと思います。




店の入り口まで続く階段にはジャズプレイヤー達のサインが壁にも天井にもぎっしり。
ビル・エバンストリオ来日時には店主がバンドを松本に呼び、ライブを催したそうで、この店にも立ち寄って飲んでいったとのことです。




この店の特徴は大音量のいい音で音楽が聴けること。オーディオや音質のことはよく分かりませんが、ウッドベースの音は家やカーステで聴くのとは全く違う音で、すぐ近くで演奏されているような感じがします。


BILL EVANS / LIVE IN PARIS,1972 vol.3
間近で接したビル・エバンスの様子などを聞いた際には、さらっと絶版になっているライブ音源(↑の写真)を流してくれました。
"nardis"が特別良かったので後で探して中古屋で手に入れてみたものの、お店で聴いた時ほどの感動はなかったです。やっぱりあの音で聴いてこそなんだと分かりました。


一番奥の席はなんとかという有名な高級スピーカーの真ん前にある特等席。本気で音楽を聴く人のためか、この席はおしゃべり禁止のようです。
開店時間は16時〜24時なので1階のトンカツ屋で夕食を食べてから2階のエオンタへという流れもいいんじゃないでしょうか。松本観光で市内に泊まる方は終電や運転をを気にせずに寄れるのでお勧めです。


表紙がかっこ良かったので買ってみた自伝。
内容が詳細すぎるせいですぐにねむたくなるので半分くらいで挫折しました。
当時の多くのジャズミュージシャンらと同様、エバンスも差別や様々な苦悩から若くして麻薬によって身を滅ぼしていきます。
ミュージシャンの多くは繊細で蚤の心臓をしていると聞きますが、この人もそういう人だったような気がします。

オオフカ
posted by ベルカ at 21:41| 日記
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