新商品の開発

昨年から立て込んでいる仕事がまだ終わらない状況で忙しくしています。
家具や建具のオーダーを頂いたお客様には長い期間をお待ちいただいており申し訳ありません。
もうひと頑張りでなんとか大きな山を越えそうです。
今日はようやくひと息つけたので新作のボウルとカップについて少し書いてみます。

以前より親しくさせていただいているお客様からは、ボウルやカップが欲しいとの声を聞いていたのですが色々と難問があり、なかなか商品化に至りませんでした。

そんな折、今回の催事に向けて担当の方からご要望をいただいたので、背中を押される形で新商品の開発を進めることになりました。
実はここ1,2年は自らの発案による商品がほとんどありません。毎回お客様に商品開発を助けてもらっているのが実情です。

今回も多くの試作品を作りました。企画担当の方からもアドバイスをいただいたり、家で実際に使ってみたりした結果、納得のいくものになりました。

旋盤という機械で材を回転させ、専用の刃物で加工していきます。
何度も木型を当てがい、深さや形を確認し、仕上がりに近づくにつれ薄皮を剥がすように慎重に削っていきます。
目はあまり当てにならないので、最終的には手で触りながら滑らかな曲線になるように仕上げます。


食べ物の温度が直接伝わってこないのも良い点ですが、手に持った時の質感がやさしいのが一番の魅力です。


材はオニグルミ。裏の焼印はカメに加え、キノコもあります。


オオフカ