2012年11月03日

アメリカの食べもの

子供の頃、自主的にジャンクフード漬けになっていた反動か(カールとバブリシャスガムが好きでした)、そういった食べ物はなるべく取らないようにしているのですが、それでも食べてみたいなあと思っていたのが”TVディナー”というもの。
映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」で見て以来、長い間気になっていました。

TVディナーはアメリカで売られている冷凍食品で、マッシュポテトや肉などがひとつのプレートに収められています。
「TVを見ながら食べれる。食器もいらない。」という合理性は国民性を表しているような気がします。

ところが、いざ食べようと思いスーパーや通販サイトで探してみてもどこにも売ってません。ならばと、自分で作ってみたものが↓の写真。

できるだけ素っ気なく盛りつけてみました。 

いろいろと試した結果、品数を少なくし色味も単純化したほうが'らしさ'が出ることが分かりました。
やはり、この盛りつけで食べてみてもおいしくはなかったです。


奥さんのほう皿はきちんと盛りつけました。


ストレンジャー・ザン・パラダイス/1984年・アメリカ/King Records

映画の内容は、特に何かが起こることもなく話が進むゆるいロードムービ一といった感じです。
上っ面の雰囲気だけ格好つけた映画と誤解されがちですが、登場人物たちの微妙な心の移ろいを、突き放したような撮影手法で繊細に描いています。
ヒロイン・エヴァに徐々に心を寄せていく主人公とその相棒のやり取りがなかなか痛々しいんですが、この痛々しさが現実の青春を思い起こさせ、妙な切なさを感じてしまいます。
登場する男が皆うだつの上がらない感じの中、一人エヴァだけがクールで傍観的な立ち位置に一見写ります。ところが、実際のエヴァは年頃のせいか流されるままに生きているぼうっとした女の子ということが何となく分かってきます。このあたりのリアルな人物設定が切なさにより深みを与えているようです。

黒田硫黄の「茄子」あたりが好きな人なら楽しめる映画だと思います。


オオフカ
posted by ベルカ at 14:57| 日記
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