2012年08月24日

さよならアンディランド

伊豆アンディランドが今月20日をもって閉園になりました。
アンディランドとは、世界中のカメ約100種を飼育・展示しているめずらしい水族館。
10年ほど前に訪れたきりだったので、閉園する前の見納めに伊豆まで行ってきました。

当日はあいにくの雨でしたが、タクシーで単身駆けつけたお客さんもいたようです。
伊豆観光の一環で訪れている人たちは歩くスピードでザッと見ていきますが、コアなカメファンは1つも見逃すまいという熱意があるようで数時間は館内に留まっていました。


カメ牧場。奥のカメ舎にもリクガメが何十頭もいます。


登ったり降りたりを繰り返す活発なカメたち。


スポットライトの下でくつろぐアカアシガメ。

カメの生態などを解説したパネル展示も充実しています。
中にはこんなQandAコーナーも。

正解は↓



パネル展示ではこのほか、「どうしてカメの水族館をつくったのか?」の質問に対し、
「すっぽんの健康食品の製造、販売によって大きくなった会社の社長が、すっぽんへの恩返しとしてカメのことをみなさんにもっとよくしってもらおうと造られました」との意外な回答がありました。



縁日やペットショップで売られているミドリガメも30年くらい生き、体長30センチを超えるまで成長する場合もあります。購入する前にそのことを説明する店はまずありません。
多くの人が飼えなくなったミドリガメを逃がし、日本中の川や池で増え続けています。
外来種として駆除対象にされているのは悲しいことです。

↓のワニガメもよくニュースになります。

水中の様子。呼吸をする為、たまに水面に顔を出します。
写真だと分かりませんが、頭の大きさは人間より一回り大きいくらい。


誤って中に入ったら食べられてしまうかもと思わせる威圧感を相変わらず放っていました。顔がジェイソンとかヒューマンガスみたいです。


閉園後は既存のカメの数を減らし、爬虫類以外の動物なども入れて体感型動物園へリニューアルするようです。
26年間もこの水族館が存在していたこと自体凄いことだと思います。


オオフカ
posted by ベルカ at 14:22| 日記

2012年08月15日

大きのこ展

数か月前、鳥取県立博物館で「大きのこ展」が開催されることを知りました。
調べてみると、「大」とつくだけあって、展示内容や企画も盛りだくさんです。
長野からは遠いですが、岡山へ行くついでに足を延ばしてみることにしました。

鳥取県立博物館のサイトによると、鳥取県には日本で唯一のきのこ専門研究機関があり、鳥取大学もきのこの世界的な研究拠点となっているのだそうです。

初めて訪れる鳥取は、長野の気候からは考えられない暑さ。
博物館に入り、とりあえずお茶を飲むためカフェへ行くと、きのこ展に合わせてきのこの特別メニューがありました。

ミュージアムショップでキノコグッズを物色した後は、いよいよ待望のきのこ展です。


展示室への階段がすでにこんな感じです。

  
特大のタマゴタケとヤグラタケ模型。そっとならさわっても大丈夫。やわらかかったです。


現物はないのですが、精巧につくられた模型がたくさん。


タマゴタケの育ち方。これらの展示物は、博物館所蔵のものだけでなく、国内各所の施設から借りてきているものもあるようです。


きのこ関連の古典籍の展示も充実しています。


南方熊楠のきのこスケッチ。「押しキノコ」もありました。


きのこのソフト模型と自由に遊べるエリア。
このあと、子供たちが押し寄せて大変なことになっていました。
チャワンタケの模型には当然のように乗り込む子供も。

当日は、キノコ図鑑の写真等で知られる井沢正名氏の講演会もあり、時間の都合で途中まででしたが聞いていきました。
美しいキノコ写真のスライドから始まって、徐々に井沢氏のライフワークである「命を土に還す」活動へと移り、詳細な写真付きで学術的に説明してくださいました。


ミュージアムショップで入手した、ピンバッジや一筆箋、博物館のオリジナルノートなど。

遠くて大変でしたが、充分に行く価値のある展示会でした。現在まだ開催中です。


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posted by ベルカ at 18:42| 日記
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