2012年04月25日

高遠さくら祭り

休みらしい休みが取れたので高遠城址公園に出かけてきました。
高遠城址公園は武田信玄の家臣山本勘助が改修した城跡らしく、「天下第一の桜」と言われるほどの名所。
激しい渋滞を嫌って今まで避けてきましたが、平日ということもあって素直に行ってみることにしました。



この地域は今が桜満開の時期です。公園のさくらは今日を逃すとかなり散ってしまうような状況だったのでギリギリ間に合った感じでした。



圧倒されるような規模のものを想像していましたが、着いてみると意外とこじんまりとした公園でした。以前行った松本の弘法山の桜がとても幻想的だった印象が強いせいかもしれません。

高遠に行くもう1つの楽しみは、この町が「本の町プロジェクト」といわれる運動を始めていることです。
3年ほど前に「高遠ブックフェスティバル」に訪れた際には、作家のトークイベントなどもある小規模ながらも活気のある催しだったので、その後の町の動向が気になっていました。

今回はざっと歩いてみた感じでは本屋は見当たりませんでした。
各地の自治体が様々な方法で町おこしをおこなっていますが、このような文化的なものに力を入れる方法が最も望ましいと思うので、いつか本当に本の町になれればいいなと期待しています。


カメまんじゅうを発見。お店が盛況しているのがなぜだかうれしい

余談ですが、このあいだ、カメたちが元気に冬眠あけしました。
無事に冬眠から目覚めてくれてホッとするこの心境は、カメを飼っている方は分かると思います。
例年、桜の開花と同時にカメは冬眠あけするような気がします。


3匹重なってます。外気がもう少し暖かくなるまで室内ですごしてもらいます。




オオフカ
posted by ベルカ at 21:26| 日記

2012年04月15日

きのこ切手展

帰省したついでに東京に寄り、目白の切手の博物館に出かけてきました。
切手の博物館は以前にも訪れたことがあるのですが、今回はなんとキノコ切手展を開催しているとのこと。



展示コーナーは小さいのですが(まあ切手自体が小さいので)、世界から集められた切手を毎回テーマごとに展示していて見飽きません。
以前行った時の展示は「読書の楽しみ」で、これも面白かったです。

今回の展示では様々なキノコ切手を『キノコを知ろう』、『いろいろな傘』、『いろいろな柄(え)』(そうくるとは!)など、いくつかのコーナーに分けて紹介しています。

『魅惑のベニテングタケ』と、これだけ単独のコーナーになっているのはさすがといったところです。
『ここにもキノコが…』のコーナーにはビートルズの切手が展示されていたのが謎でしたが、マッシュルームカットだからのようです。

全部で800点くらいの切手があるとのことで、じっくり見ても全部は見きれないのですが、「これは!」と思ったものがいくつかありました。
『キノコを知ろう』のツチグリから胞子が噴き出している切手、『いろいろな生え方』の冬虫夏草、シロアリタケ、さらにヤグラタケ(キノコの上にキノコ)まであったのはびっくりしました。
いろいろな地域の切手があるため、なかには見たこともないキノコもあり、アフリカのツチグリなどはちょっと怖かったです。

切手博物館にはミュージアムショップもあり、世界の切手を実際に買うことができます。
今回は展示に合わせてキノコ切手がたくさん売っていました。


ナミビアのシロアリタケ、ベトナムのきのこいろいろ。


使用済み切手を使ったオリジナルポストカード。右のほうは手書きのキノコがかわいいです。

ホームページを見ると、これまでの展示も面白そう。
展示をまとめた書籍を出してくれたらぜひ欲しいと思いました。

N
posted by ベルカ at 18:40| 日記

2012年04月03日

文楽の本

先日、東京に出かける用事があったたので、久々に神保町で古本屋めぐりをしました。

気合を入れて神保町に行くと何も収穫がないことが多いのですが、今回はついでだったせいか欲しい本がたくさん見つかりました。


『カラー文楽の魅力/淡交社刊』裏表紙。

文楽の演目から舞台裏まで基本的なことが解説された本です。
1974年発行の本ですが写真が盛りだくさんで読みごたえがあります。

もう1冊は文楽に使われる人形の頭部ばかりを載せている本。


文七、娘、老女方(ふけおやま)など定番のかしらのほか、1回きりの公演で使われた珍しいかしらも掲載されています。

文楽ならではといえるのが「ガブ」と言われる変化のかしらです。きれいな女の人の顔が、糸を引くと目が金色に、口元は歯をむいた恐ろしいものになるのが有名ですが、鬘の下から顔に向かって面がかぶさり、狐に早変わりするものもあります。

ガブ以外にも特殊な仕掛けをしたものがいくつかありますが、笑ってしまったのが「丁稚」のかしらで、鼻から鼻水が飛び出してくるというもの。鼻水というより、鼻の穴に2本鉛筆を挿しているように見えます。

驚いたことに、外国人のかしらも作られたことがあるそうです。
本に載っていたのは昭和30年代に上演された「ハムレット」のためのかしらで、ハムレット、オフィーリアなどおなじみの登場人物が作られています。
いちおう彫が深かったり鼻が高かったりするのですが、なんとなく日本風なのが面白いです。
苦労して作ったにも関わらず不評に終わり、その後二度と上演されなかったと書いてありますが、今の時代なら見に行きたい人も結構いるのでは、と思います。

先日公演に行ったときは遠くからしか見られなかったのですが、やはりかしらがよく見えないと文楽の醍醐味は味わえないように思いました。
今年も文楽公演を見に行けるといいなあと思います。

N
posted by ベルカ at 18:23| 日記
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