大して詳しくはありませんが、人形アニメーションが大人になってから好きになりました。
あの独特な動きのせいか、シリアスな内容であってもどこかコミカルなかわいらしさを感じてしまいます。
人形アニメーションといえば、チェコや東欧の国などの作品が有名ですが、我が国にもNHKの「三国志」などを手掛けたことでも広く知られる川本喜八郎がいます。
先日、川本喜八郎人形美術館というものが県内にあるのを知ったので、そこで上映されている「死者の書」を観てきました。
長野県飯田市にあるこの美術館はこれまで製作に携わった人形約200体を展示、映像ホールでは川本作品の他、国内外のアニメーションを中心に上映されています。タルコフスキーの「鏡」なども上映されていたようです。
どうやら飯田市には江戸時代からの人形浄瑠璃の文化が根付いているらしく、行政も「人形劇のまち」として力を入れているようです。

川本喜八郎人形美術館
「死者の書」は川本喜八郎が亡くなる5年前、80歳の時に作られた作品です。
あの独特な動きのせいか、シリアスな内容であってもどこかコミカルなかわいらしさを感じてしまいます。
人形アニメーションといえば、チェコや東欧の国などの作品が有名ですが、我が国にもNHKの「三国志」などを手掛けたことでも広く知られる川本喜八郎がいます。
先日、川本喜八郎人形美術館というものが県内にあるのを知ったので、そこで上映されている「死者の書」を観てきました。
長野県飯田市にあるこの美術館はこれまで製作に携わった人形約200体を展示、映像ホールでは川本作品の他、国内外のアニメーションを中心に上映されています。タルコフスキーの「鏡」なども上映されていたようです。
どうやら飯田市には江戸時代からの人形浄瑠璃の文化が根付いているらしく、行政も「人形劇のまち」として力を入れているようです。

川本喜八郎人形美術館
「死者の書」は川本喜八郎が亡くなる5年前、80歳の時に作られた作品です。
原作は折口信夫による小説で奈良時代の平城京が舞台です。原作の難解さとテーマの大きさからか、構想に30年を費やしたと言われています。
川本がこれまで人形の世界をとおして一貫して表現してきたのが、人間の”執心”(何かにとらわれている心)。
この作品が集大成と言われる要因は執心からの解放で、仏教用語で言うところの”解脱”にいたる境地まで踏み込んでいるところです。

公開時のパンフレット 音楽も素晴らしい
作品と同じくらい楽しめたのが、「死者の書」のメイキング映像。
舞台裏には、人形をミリ単位で動かし、24コマ撮影してやっと1秒間という大変な苦労が存在しています。
眼球の中芯にある小さな穴に針を入れて少しずつ動かしたり、髪の毛一本一本をワイヤーで吊り上げて動かすといった気の遠くなるような作業の様子が紹介されていました。
岸田今日子、江守徹をはじめ声優陣も蒼々たるメンバー。
媼役を演じた黒柳徹子が例の髪型でない姿でアフレコに臨んでいる姿も一瞬見ることができました。
黒柳さんは、川本監督とは若い頃からの友人だそうです。あの声が役柄にはまっていて、作中一番魅力のある登場人物でした。
帰ってから、原作を読んでいる途中ですが、さすがに難解と言われるだけあって、映画とセットになってその全貌がようやく理解出来るような気がしています。
これ以外の川本作品も全て大好きなので機会があればまたブログでとりあげようと思います。

美術館のそばにある饅頭屋さんで”亀まんじゅう”なるものが売っていました。おすすめです。
川本がこれまで人形の世界をとおして一貫して表現してきたのが、人間の”執心”(何かにとらわれている心)。
この作品が集大成と言われる要因は執心からの解放で、仏教用語で言うところの”解脱”にいたる境地まで踏み込んでいるところです。

公開時のパンフレット 音楽も素晴らしい
作品と同じくらい楽しめたのが、「死者の書」のメイキング映像。
舞台裏には、人形をミリ単位で動かし、24コマ撮影してやっと1秒間という大変な苦労が存在しています。
眼球の中芯にある小さな穴に針を入れて少しずつ動かしたり、髪の毛一本一本をワイヤーで吊り上げて動かすといった気の遠くなるような作業の様子が紹介されていました。
岸田今日子、江守徹をはじめ声優陣も蒼々たるメンバー。
媼役を演じた黒柳徹子が例の髪型でない姿でアフレコに臨んでいる姿も一瞬見ることができました。
黒柳さんは、川本監督とは若い頃からの友人だそうです。あの声が役柄にはまっていて、作中一番魅力のある登場人物でした。
帰ってから、原作を読んでいる途中ですが、さすがに難解と言われるだけあって、映画とセットになってその全貌がようやく理解出来るような気がしています。
これ以外の川本作品も全て大好きなので機会があればまたブログでとりあげようと思います。

美術館のそばにある饅頭屋さんで”亀まんじゅう”なるものが売っていました。おすすめです。
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