2012年01月22日

バターナイフづくり

今回はバターナイフの製作行程を紹介します。

まずは木型に沿って板状の材に墨付けをします。写真の板はブナ材。
 


墨線どおりに糸ノコ盤で切り抜きます。
糸ノコ盤は小中学生の頃に学校で使ったことがある人も多いのではないでしょうか。ミシンのように動くあの機械です。

ちなみに写真の糸ノコ盤はうちの工場にある機械の中でも2番目に古い機械で、アーム部分が木製です。
木製アームは軸部分にねじれが出てきた場合でも、アームを削ったり作り直したりすることで調整が出来る利点があるらしいです。
乗り物でも何でも、昔の物は良い形と堅牢な作りをしているものが多いので、手を入れながら使い続けることで愛着がわいてきます。


糸ノコで切り抜いたばかりの状態。これを↓のように削っていきます。

荒削りの状態。ここからサンドペーパーを使って研いでいき、↓の状態にします。


ベルカでは#120の粒度の粗いサンドペーパーから始まり、#180→#240→#320まで徐々に番手を上げて研いでいきます。
皿の場合では#400まで研ぐためこの行程にかなりの時間を費やします。

こういった3次元の加工は型とか基準が作りづらいのですが、僕の場合は何となく頭の中で立体的な基準があるのでそれに照らし合わせて削っていきます。
そのため、同じ木型を使ってもひとつひとつ微妙に形が違うものが出来上がります。それもまた良しとしています。

出来上がり。この後オイル塗装を3回繰り返して完成。
メンテナンスは素人の方でも簡単にできるので、再来週はお手入れのしかたを紹介しようかなと思っています。


オオフカ
posted by ベルカ at 19:35| 家具製作
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