2010年11月27日

テレビボード

写真の家具は製作途中のテレビボードで、材種はタモ・寸法指定でオーダーをいただいたものです。
本体の接合にはアリ組みという技法を使っています。アリ組みは接着剤に頼れなかった古来より受け継がれてきた伝統技法です。



精度よく組まれた物はかなりの強度で、反りにも強いためベルカでは積極的にこの技法を使っています。現代では強力な接着剤が開発されているので、それと併用することによってより頑丈に作っています。



ハの字に見える線がノコギリを入れたあとです。分かりやすくするため欠き取る部分に斜線をひいています。


加工し終わるとこのような状態になります。これを組むと一番上の写真のようになります。
1ミリもずれると割れてしまうし、精度が悪いと隙間が開いてしまいます。

このアリ組み加工に関しては、機械ではなく昔ながらにノコギリとノミで加工しています。
専用機械でも加工できるのですが、毎回サイズが変わると意外にセッティングに時間がかかるそうです。
特に手加工にこだわっているわけではありませんが、なるべく腕を鈍らせないように心がけてはいます。


オオフカ
posted by ベルカ at 00:00| 家具製作

2010年11月13日

食器棚

ここの所、海釣りによく行くので釣果を載せてみようかと計画していたのですが、数も大きさもたいしたこと無いので諦めて家具製作について書いみます。

写真の家具は今製作途中の食器棚です。オリジナル家具bcb-1をサイズ指定、ブラックウォールナット材でオーダーを頂いたものです。
天板はまだ取り付けていません。裏板(背面側に使う板)と底板は先にオイル塗装しているので濡れ色です。

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ベルカでは特別に指定がない限り裏板や引き出しの底板にも合板(ベニヤなど)を使わず、無垢材を使用しています。
無垢材は空気中の水分の影響を受け、絶えず伸縮を繰り返しています。裏板は本体にはめ込んでいますが、裏板の伸縮を妨げると割れてしまうので下の写真のように1枚1枚の板が動けるような構造にしているのです。建築でも壁板や床板に似たような加工を施しています。

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本体にはめ込む前の裏板。「雇いさね接ぎ」という板の接ぎ方です

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20101113_2085807.jpg
本体側面。上の桟を引き抜くことでガラスの交換ができる構造です。


この食器棚は右下写真のような「隠し丁番」を使って、丁番が外側から見えないようにしています。
最近は潔く取手や丁番が見えているのもいいなと思います。
20101113_2085809.jpg20101113_2085810.jpg

左:扉正面。右:扉を開いたところ。


オオフカ
posted by ベルカ at 11:35| 家具製作
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